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  • 同じ景色を見ているからこそ、本当のチームになれた。ベルタの経営管理室が歩む「お客様に」貢献するための道

    株式会社ベルタ

    業種
    「女性のライフステージの課題を解決する」ための事業を展開するフェムテックカンパニー
    従業員数
    80名

    アウトソーサーに求めることは何か——この問いに対する回答として想定されるのは、「ミスのない正確な業務」あるいは「状況に応じた柔軟な対応」などだろう。これらのニーズに応えることができれば、アウトソーサーとしては及第点を与えられるはずだ。しかし、それはあくまでも「アウトソーサーとしての及第点」に過ぎない。真に顧客の「パートナー」になるためには、それ以上のものが求められる。

    今回インタビューに応えてくれたのは、女性のライフステージ課題解決のためD2C事業を運営している株式会社ベルタのみなさん。人員減により、深刻なリソース不足に陥っていた同社の経営管理室が求めていたのは、「アウトソーサー」ではなく「パートナー」だった。

    ベルタで経営管理室室長を務める田中香保里氏は言う。「パートナーとなっていただく企業に求めていたのは、ベルタのミッションの達成にコミットしてくれること」。そんな田中さんがパートナーとして選ばれたのはメリービズだった。最初の接点において、田中さんがメリービズに伝えたのは「業務内容」ではなく、同社のミッションだったという。

    田中さんに加え、経営管理室の松村果奈氏もお迎えし、メリービズを「パートナー」として選んだ理由から、取り組みの内容とその軌跡についてうかがった。そこにあったのは、同じ景色を見据えるパートナーだからこそ結べた「絆」の物語だ。

    ミッションに対する深い理解と共感が「チーム」を作る

    ——いきなりの脱線になるかもしれませんが、以前メリービズのメンバーとみなさんでオンライン飲み会を開催したそうですね。

    田中:そうなんです(笑)。担当していただいている関田さん(メリービズ*オンボーディングチーム)やスタッフのみなさんと楽しい時間を過ごさせてもらいました。

    ——よい関係を築かせていただいているお客様は少なくないと思っているのですが、オンライン飲み会をするほどの関係はなかなか珍しいのではないかと(笑)。

    松村:そうなんですね(笑)。私たちとメリービズさんの関係は「クライアントとアウトソーサー」ではなく、「チーム」ですから。そういった関係になれたのも、関田さんのおかげだと思っています。業務に関するやりとりや打ち合わせなどは基本的にオンラインで行っているのですが、オンラインコミュニケーションって距離が縮まりにくいないじゃないですか。

    でも、関田さんは締めるところは締めつつ、全員の距離を近づけ、同じ輪に入れるような空気を作ってくれるんですよね。だからこそ、誰も置いてきぼりにならず、チームになれたのではないかと思っています。

    田中:関田さんだけではなく、石井さん(メリービズオンボーディングチーム)や最上さん(メリービズ同チーム)が、私たちが掲げる「女性のライフステージの課題を解決する」というミッションに共感していただいていることも大きいと感じています。事業部だけではなく、私たちバックオフィス部門もこのミッションを実現することを目指して、業務にあたっています。
    メリービズさんとお取引を始めるにあたって、「ミッションを実現するために力を貸してもらいたい」と伝えたんです。メリービズのみなさんは、私たちが目指すゴールを深く理解してくれた上で、そこに到達するために力を貸してくれることを約束してくれました。だからこそ、「チーム」になれたのではないかと思っています。

     

    同じゴールを目指す「仲間」だと感じた理由

    ——「業務」ではなく、「ミッション」でつながる仲間だと認識していただいている。

    田中:そうですね。というのも、初めてのスコープ設定の打ち合わせの前にホームページを拝見し、メリービズさんがビジョンとして「ビジネスを楽しく」、ミッションとして「ビジネスインフラを創る」を掲げていることを知りました。

    そして、そこには「人がそれぞれの得意を活かし、楽しくイキイキ働く世の中をつくります」という文言もあった。ビジョン・ミッションや、それらを掲げる理由を見たとき、この感覚を言葉にするのは難しいのですが、私たちが目指すゴールに通じる部分があるように感じました。

    ——御社は「世界40億人の女性が私、周り、世の中を好きになれる社会」を目指し、事業を推進されていますが、その想いと私たちの想いに共通点を見出していただいた。

    田中:そうですね、そこには個人的な想いもあるのですがメリービズさんが掲げるMissionに私も共感した事が大きいです。バックオフィスはお客様との直接的な接点が見えにくい分、業務従事者も事業との繋がりをダイレクトに感じにくい部署ではあります。

    でも私はバックオフィス部門が無ければ会社が存続し続ける事が出来ず、結果お客様への価値提供が出来なくなる、またアクセルを踏みたい時に踏めなくなる事を考えると、この分野の仕事は非常にクリエイティブで楽しく、会社を大きく動かせるアウトプットに直結する業務だと思っていますし、事業を成長させるためには欠かせない要素だと思っています。法務、総務、そして経理など、あらゆるバックオフィス業務は大きな価値を持っている。その価値が自社だけではなく、世の中のスタンダードになって欲しいなと思っています。

    バックオフィス部門に所属する人が自らの仕事を楽しんで取り組むことで会社が元気になり、会社が元気になる事で社会が元気になっていく、更に「バックオフィス部門に所属する人」には多くの女性が含まれます。ですから、バックオフィス業務の価値を社会全体に浸透させることは、間接的かもしれませんが「世界40億人の女性が私、周り、世の中を好きになれる社会」の実現にも繋がるはずですね。

    ——経理をはじめとするバックオフィス部門の価値を向上させ、それを世の中に浸透させることは、御社が掲げるミッションやビジョンの実現にも寄与するのではないかと。

    田中:そういうことです。そこが繋がるのでメリービズさんに単純に業務の一部を切り取って依頼するのではなく、自分達のMissionも含めて共有し、現状の課題解決の為に力を貸して欲しいと伝えました。

    導入のきっかけは、複数社からのレコメンド

    ——メリービズを知ったきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

    田中:スマートニュース株式会社の黒岩さん(スマートニュース株式会社HeadofCorporateAdministration黒岩篤氏)にお話を聞いたことがきっかけです。というのも、私がベルタに入社したのは2017年のことなのですが、当時は経理担当が私しかいませんでした。

    前任からの引き継ぎもほとんどない中で、一人経理として業務にあたることになり、なかなか成果が出せず悩んでいたときに、ある方からの紹介で黒岩さんにお話を聞く機会をいただきました。その中で、黒岩さんが「メリービズの『バーチャル経理アシスタント』というサービスを利用していて、このサービスがなければ業務は回らない」ということをおっしゃっていたのが印象に残っていました。

    ——御社に『バーチャル経理アシスタント』を導入いただいたのは、2021年のことですよね?

    田中:そうですね。黒岩さんからさまざまなお話をうかがい、まずは採用を強化してチームを作りました。そうして経営管理室のメンバーは、7人まで増えたのですが、その後産休などが重なり、2021年には私と松村の2人だけになってしまいました。つまり、経営管理室の業務スコープである、経理、総務、法務、労務などを2人で担当しなければならない状態になってしまいました。

    ——……それはかなり大変な状況ですね。

    松村:ただ、「業務量が増えて大変」というよりは、精神面の負担が大きかったですね。というのも、事業部からの依頼にタイムリーに応えられないことが増えてしまい、私たちが事業を止める要因になっているような気がしてしまって……。

    田中:そんな状況を変えるための打ち手を検討している中で、黒岩さんの言葉を思い出したんです。それで、ベルタの代表である武川にメリービズさんの社名を挙げて相談したところ、「知り合いの会社がメリービズさんのサービスを導入しているみたいだから、話を聞いてみたら?」と。

    そうして、その会社の代表にお会いさせていただき『バーチャル経理アシスタント』の感想をうかがったところ、「とても良い」とおっしゃっていて。より具体的には、かなり手厚くサポートしてくれ、
    「人対人」として向き合ってくれていることを実感できたと。その言葉を聞いた上で、メリービズさんに問い合わせをしました。

    決め手は「柔軟性の高さ」と「業務理解の解像度」

    ——お問い合わせをしたのは、メリービズ1社だけだったのでしょうか?

    田中:いえ、経理業務のアウトソーシング事業を展開している別の会社にも問い合わせをしました。

    ——最終的には『バーチャル経理アシスタント』の導入を決めてくださったと思うのですが、決め手はどのようなものだったのでしょう?

    田中:課題解決思考であることと、柔軟性の高さですね。問合せからの一番最初の打ち合わせで石井さんから業務の話ではなく、解決したい課題は何ですか?と言われたのが象徴的でした。
    「うちはこれしかできません」と言うのではなく、「御社の課題に合わせて、何が出来るのか」というアプローチをしてくれたことが大きかったと思います。

    弊社の管理会計は複雑な処理をしていたり、可視化出来ておらず属人化している部分もあります。だから「これをアウトソースできるのかな」と不安もあったのですが、メリービズさんは社内のメンバーと同じくらいの解像度で業務内容や業務フローを理解してくださって、安心させてもらいましたね。

    ——実際に運用が始まってからは、どのようなメリットを感じていただけましたか?

    松村:まず、作業時間の融通が利くことは大きなメリットですよね。ベルタでは請求書の仕訳などの処理を、月初の5営業日以内に完了させることをルールにしているのですが、事業部や取引先との兼ね合いもあり、どうしても夜間に作業をしなければならないことが多いんです。

    アウトソーサーって10時〜18時など、決められた時間の中で稼働されるイメージがあったので、請求書の仕訳業務はお任せできないのではないかと思っていたのですが、メリービズさんは違いました。夜間に対応できるスタッフさんもいるとのことで、交代交代で作業にあたってくださり、安心しました。

    もう一つのメリットは、私たちが自ら業務をするよりも圧倒的にミスが減ったことです。メリービズのスタッフのみなさんは、豊富な経理業務の経験を持っている方ばかりなので、業務がとても正確かつ「もっとこうした方が効率よくできるのではないですか」と提案してくださるので、とても助かっています。

    バックオフィスから、お客様に価値を届ける

    ——導入の結果、どのような効果が得られましたか?

    田中:私が入社した2017年と比べると、会社や事業の規模は格段に成長しています。その中で経営管理室の人数を最小限にとどめながら業務を遂行するだけではなく、最近では部署として新たな役割を担えるようになっているのは、メリービズさんの存在が大きいです。

    松村:『バーチャル経理アシスタント』を導入する以前は、決算を進めるタイミングではそれ以外のことにほとんど手を付けられないという状態でした。しかし、メリービズさんが入っていただくことによって、決算もスムーズに進めつつ、同時に他のことも進められるようになりました。

    そういった実務的な効果も大きいのですが、何よりもありがたいのは精神面の負担が減ったことですね。先ほど、2人で業務を回していた際は事業部からのオーダーに応えられないことに対して悔しさを感じていたというお話をしたように月次決算は最も精神的に苦しい業務だと感じていました。しかし、メリービズさんがチームに参加してくれてからは、以前感じていたような苦しさを感じることはなくなったんです。単純に業務がスムーズに進むようになったこともそうですが、やはり「仲間」が増えたことが大きかったのだろうと思っています。今では「メリービズさんと一緒に何としてでも5営業日に間に合わせたい!」と楽しみながら決算業務に取り組めていますね。

    ——今度、組織としてどのようなことにチャレンジしたいと考えていますか?

    田中:状況はかなり改善されたとはいえ、現状が完成形だとは思っていません。会社も変わり続ける以上、私たちバックオフィスも変わり続けなければいけない。そういった意味では、「完成形」なんて無いのかもしれませんね。事業の成長に「対応できる」だけではなく、その成長を「加速させられる」存在でありたいと考えています。そしてそれを実現する組織体勢を考える時に、単純に人を採用する、という選択肢だけではなくメリービズさんってどうなのかな?という選択肢が浮かんでくるようになっていて、働き方や会社の在り方に対しても捉え方を柔軟に持っていたいなと思っています。

    松村:私個人としては、月次決算の精度とスピードを高めることで、事業部メンバーと共にお客様へより大きな価値を提供していきたいです。私がベルタを選んだのは、全社員がお客様一人ひとりのことを考えながら業務に臨んでいるところに惹かれてのことでした。入社後、カスタマーサクセス部門に配属されたので、まさに「お客様に向き合うこと」を仕事にしていたのですが、その後この部署に。

    異動当初は「お客様に向き合うこと」から離れてしまうかなと感じていたのですが、そんなことはないんですよね。今ではお客様と直接関わらなくても、お客様と「向き合うこと」はできると感じています。

    「いかにしてバックオフィスからお客様に価値を提供するか」にこだわっていきたいですし、事業部とのシナジーを創出する方法を考えていきたいと思っています。だから、事業部が生み出した利益を、何にどう使っていくかを検討する仕事を手がけ、お客様に届けられる価値を最大化することに貢献したいですね。

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