急成長を遂げるLayerXがメリービズの経理代行に寄せる信頼。そして目指す、バックオフィスのカタチとは
株式会社LayerX
- 業種
- 法人支出管理や人的資源管理などの業務効率化クラウドサービス『バクラク』シリーズの提供、Fintech事業、AI・LLM事業
- 従業員数
- 280人
導入について
「すべての経済活動を、デジタル化する。」というミッションのもと、法人支出管理や人的資源管理などの業務効率化クラウドサービス『バクラク』シリーズや、Fintech事業、AI・LLM事業を手掛けるLayerX。
2018年の会社設立からわずか6年で社員数は300名以上、『バクラク』シリーズ累計導入社数は10,000社以上(2024年2月時点)と、驚異的なスピードで成長を遂げているスタートアップです。
そんな成長を下支えする同社の経営管理部は、業務繁忙を見越し、先行的にリソース調達を図ります。中長期を見据えた必要十分な体制を検討され、たどり着いた先は、メリービズのアウトソーシングサービスでした。
バックオフィスDXの最先端を走るLayerXが、経理のパートナーとして『バーチャル経理アシスタント』を選んだ理由とは何だったのでしょうか。アウトソーシングを活用し、「極限までシャープなバックオフィス」を実現するためには、何を鍵とすればよいのでしょうか。
さらなる成長を目指し、先手を打ち続ける同社のバックオフィスの現状と未来について、経営管理部の堀江慧子さん、チームマネージャーの湯川敬介さんにお話を伺いました。
会社の急成長とともに、経理業務も新たなステージへ
──まずは、貴社の事業内容について教えていただけますか。
堀江:LayerXでは、現在3つの事業を展開しています。メインの事業は、主にバックオフィス業務を圧倒的に効率化するクラウドサービス『バクラク』シリーズ。請求書処理や経費精算、法人カードなど、支出管理をDXで一元化する法人向けサービスです。
加えて、デジタル技術を活用し、不動産等の実物資産のアセットマネジメントをおこなうFintech事業や、AI・データ関連の先端技術を研究し、企業や行政のデータの活用・業務効率化の支援を目指すAI・LLM事業、その他複数の新規事業が動いてます。
──DX支援の事業を手掛けられているぐらいですから、社内のDXは相当進んでいたのではないかと思います。どのような課題のもと、『バーチャル経理アシスタント』の導入を検討されたのでしょうか。
堀江:そうですね、社内のワークフロー申請などは既にDX化されていました。ただ、「本当にこの支払いを進めていいのか」といった判断は、結局人が行わなければならない。そして、会社の規模拡大とともに、そこのボリュームが増えてきたことが、アウトソーシングサービス検討の理由です。
──具体的に、どんなスピード感で成長されていったのでしょうか?
たとえば社員数は、私が入社した2022年は50名程だったところから、2年間で300名以上に。確実にステージが変わってきている感覚がありました。
それまでは、私とCFOの渡瀬の2人体制で確認作業を行っていたのですが、近いうちに物量的な限界が来そうだという見通しになり。限界が来てから検討を始めるのでは手遅れになってしまうので、少し早めのタイミングからアウトソーシングサービスを探し始め、メリービズさんを紹介いただきました。
必要な分だけ、プロフェッショナルな人材を
──新しくスタッフを採用するという選択肢もあったと思うのですが、どのような理由でアウトソーシングサービスを選択されたのでしょうか。
堀江:専任スタッフを1人雇い入れるほどの業務量ではなかった、というのが大きな理由ですね。いきなり組織を大きくするというよりも、必要な分だけ少しずつ拡大していきたいという方針もありました。
また、新たにスタッフを雇い入れるとなると、イチから業務を教えることになり、リソースが割かれるのではという懸念もありました。であれば、既に経理をわかっている方、プロフェッショナルな方にアウトソーシングで入っていただいた方がよいのではないかと。
他の部門でも業務委託の方と連携する機会は多かったため、社外の方に入っていただくことに抵抗感はありませんでした。
──複数のサービスを比較検討されたと思うのですが、どのような判断基準でメリービズをお選びいただいたのでしょうか。
堀江:ポイントは「柔軟性」ですね。メリービズさんのことは、前職のときからお名前を存じていたのですが、以前から「柔軟に進められそう」という印象がありました。また、業務対応範囲とコストのバランスも取れていると感じ、メリービズさんに決めさせていただきました。
スタッフのキャッチアップ力に驚いた
──導入・業務フロー構築のプロセスは、どのようなものでしたか。
堀江:まず、ヒアリングを非常に丁寧に進めていただいたことが印象に残っています。私たちからの作業工数の見積もりが甘かった部分もあったと思うのですが、しっかりとヒアリングしていただき、資料も大変わかりやすくまとめていただきました。
弊社は社内でも『バクラク』を使っており、業務設計の部分はかなり出来上がっていたんです。そのおかげで、引き継ぎは比較的スムーズでした。ただ、部門や科目の選び方など、これまで一人で感覚的にやっていた内容は、時間をかけて言語化・マニュアルへの落とし込みを行いました。やや苦労しましたが、メリービズさんの導入をきっかけに分かりやすくまとめることができたので、よい機会だったように思います。
──運用が始まってからはどうでしたか。スタッフとのコミュニケーションはスムーズに進みましたでしょうか。
堀江:業務を進めてくださるスタッフの方のキャッチアップがとても早くて、驚きました。もっと多くのやりとりをする必要があると思っていたのですが、想定の10分の1程度の労力で終わり、本当にありがたかったです。
──大変スムーズだったんですね。ちなみに、苦労したことや大変だったことはありましたか。
堀江:去年12月には部門とワークフローの整理、今年4月には科目の整理があり、かなりバタバタしていました。メリービズさんと事前に内容を整理していたからこそ、ビフォーアフターの表を比較的容易につくることができて、「ここは決めていなかった」という整理の抜け漏れに気付くことができて良かったです。
また、2023年10月からのインボイス制度の対応もなかなか大変でした。ですが、インボイス対応のチェックもメリービズのスタッフさんにお任せできて、とても助かったことを覚えています。
▲5月には本社オフィスの移転もあり、経営管理部は多忙を極めていたという
レビューしたときの印象は「自然に溶け込んでいる」
──『バーチャル経理アシスタント』導入前と導入後で、どのような変化がありましたか。
堀江:以前は自分で仕訳を作って自分でチェックをしていたので、どうしても漏れや間違いが起こっていました。一方現在は、メリービズさんに仕訳作成の段階を担っていただき、自分はチェック側の視点に立てるようになったので、より網羅的にチェックができるようになったんです。月次決算の質が上がっているように感じますね。
また、現在は2名のスタッフの方にお手伝いをしていただいていますが、自分1人でやっていては当然回らない量だったと思うので、定量的にもかなり助かっています。
──湯川さんは、経営管理部のマネージャーとして、『バーチャル経理アシスタント』にどのような所感をお持ちですか。
湯川:僕も仕訳のレビューを行っているのですが、あまり違和感は無く「自然に溶け込んでいる」という印象を持ちました。非常に安定感があり、インボイス対応書類かどうかの確認などは、メリービズさんに全面的にお任せしています。
アウトソーシングを成功させるためには、フローをシンプルにする必要があると思っています。今回は、アウトソーシングを機に業務フローをうまく整理できたことが、大きなミスなく進められている要因なのではないかと思います。
少人数でもリソースのあるバックオフィスを目指して
──以前CFOの渡瀬さまから、「バックオフィスを極限までシャープに」という言葉を頂戴しましたが、改めて、これからどんな経営管理部をつくっていきたいですか。
湯川:必要以上に人数が増えるとその分無駄な作業も発生するので、基本的には少人数で回しつつ、リソースのある状態を目指していきたいと考えています。そのためには、たとえば債権の消し込みなど、膨大な件数がありつつ自動化できる業務については、極力自動化していきたいと考えています。
また、その状態を実現するためには、計算資料の整理が重要だと思っています。「この数字はここにある情報で組み立てられている」といった、リファレンスが確かな状態(第三者が見てわかりやすい状態)で資料をまとめられるような経理を目指していきたいですね。
──そんな理想のバックオフィスを実現するために、メリービズに期待することは?
堀江:最近さらに業務量が増えてきているので、今後はより広い業務範囲をお任せできたらと考えているところです。いまは仕訳の作成業務をメインでお願いさせていただいていますが、たとえば前払費用の按分や管理など、一歩進んだ範囲をお願いできたらと。また具体的にご相談させてください。
あとは、わからないことや迷ったことがあった際に、相談や壁打ちの相手になっていただけるといいなと思っています。弊社には会計士資格を持っているメンバーも複数在籍しており、社内にも相談先はあるのですが、そうではない会社さんも多いと思いますし、メリービズさんにはたくさんの知見が蓄積されていると思いますので。「一般的には、こういうふうに処理されている会社さんが多いです」とアドバイスいただくだけでも、助かるのではないかと思います。
湯川:私は業務の中でやりづらい作業があれば、ぜひ教えていただきたいと思っています。「やりづらさ」は業務効率化の種であり、『バクラク』のプロダクト改善にもつながりますので、ぜひフィードバックをいただければと思います。
──ありがとうございます。協働させていただいているスタッフに、ぜひ一言メッセージをお願いします。
堀江:いつも丁寧にご対応いただきありがとうございます。とても頼りにしています。これからもよろしくお願いいたします。
湯川:おかげさまで僕の工数がだいぶ減り、本当に助かっています。引き続き、よろしくお願いします。
──最後に、この記事で伝えておきたいことなどはありますか?
堀江:『バクラク』と『バーチャル経理アシスタント』の相性は、本当に抜群なんです!
『バーチャル経理アシスタント』の導入をご検討されている方には、ぜひ『バクラク』も併せてご検討いただけたらと思います(笑)