経理業務専門だからこその、豊富なノウハウが最大の価値──「経理未経験」の管理部門責任者は、なぜ…
株式会社DAQ
- 業種
- スマートフォンアクセサリー・アパレル・時計の企画/製造/販売
- 従業員数
- 18名
導入について
経理業務専門だからこその、豊富なノウハウが最大の価値──「経理未経験」の管理部門責任者は、なぜ『バーチャル経理アシスタント』を選んだのか
今回お話を伺ったのは、無地TシャツのECサイトとして販売シェアNo.1を誇る『Tshirt.st』を展開する株式会社DAQ。
同社で取締役/CFOを務める江口高彬氏は「きっかけは、担当社員の退職だった」と『バーチャル経理アシスタント』導入の経緯を振り返る。DAQに入社するまでは金融サービスを展開する企業に在籍していたものの「経理業務は未経験だった」という同氏は、メリービズの最大の価値を「豊富なノウハウを持っている点」と語る。
インタビューには現場で業務を担当する津田純子氏も参加。数あるアウトソーシングサービスから『バーチャル経理アシスタント』を選んだ理由、そして利用する中で感じたメリットや価値について伺った。
導入の決め手は「レスポンスの早さ」
──まず、導入の経緯からお伺いできればと思います。なぜメリービズの『バーチャル経理アシスタント』を導入していただいたのでしょうか?
株式会社DAQ 取締役/CFO 江口高彬氏
江口:きっかけは、経理担当者の退職です。導入以前、私が経理の責任者で、現在メリービズさんにお願いしている仕訳作業などは1人のメンバーに任せていたのですが、そのメンバーが退職したいと。私は事業面を見ていましたので、そのメンバーが担当していた業務をすべて巻き取るのは難しい状況でした。
以前からお付き合いのある税理士事務所に相談しようかなとも考えたのですが、多くのクライアントを抱えている事務所だったので余力がなさそうでしたし、コストとしても高くなってしまう。人を採用しようかなとも思ったのですが、アウトソーシングという手段が最適なのではないかと考え、さまざまなサービスを検索する中で『バーチャル経理アシスタント』を見つけたんです。
──『バーチャル経理アシスタント』以外の選択肢もあったのではないかと思うのですが、なぜ選んでいただけたのでしょう。
江口:とにかくレスポンスが早かったんですよね。メンバーの退職も迫っていたので、私としてはなるべく早く解決したかった。そんな状況だったので、問い合わせをし、すごいスピードで見積もりを出してくれたときはとても助かりましたし「このサービスは期待できるぞ」と感じました。
感覚的な話になってしまうのですが、その後のコミュニケーションもかなり円滑に進みましたし、「ここなら大丈夫だろう」と他のサービスに問い合わせることもなく、導入を決めましたね。
──導入を決めていただいてからはどのように業務のスコープや作業フローを決めていきましたか?
江口:当時作業を担当していたメンバーから、メリービズさんへ引き継ぐような形で詳細を詰めていきました。私も責任者として引き継ぎには参加して「この作業はこのような形で進めてください」とお伝えしていましたね。
そうして引き継ぎをする中でとても助かったのは、作業をマニュアル化してくれること。それまで1人のメンバーが作業をしていたので、あまりマニュアルが必要なかったのですが、今後メンバーが増えていくことなどを見据えるとマニュアルは必要ですよね。しかし、以前はマニュアル作成のための時間も割けていなかった。メリービズさんは引き継ぎと同時進行でマニュアルをつくって下さるので、そこがありがたかったです。
また、メリービズさんから「ここはどうなっていますか?」と質問をいただくことで、これまで明確になっていなかった部分にも気づけました。オペレーションに関する細かいルール設定はそれまでなおざりになっていた部分なので、質問をいただくこと自体が我々にとっては大きな価値だったと思います。
「社内のメンバーと働いているような感覚」を持てる理由
──その後は御社側の責任者として江口様、実運用を担うのはメリービズというような体制で業務を進めていたのですよね?
江口:そうですね、そのような体制で10ヶ月ほど業務を回していました。その体制でも円滑に業務は進んでいたのですが、こちらの都合でメリービズさんにご迷惑をかけることもありました。
というのも、どうしてもこちらでやらなければならない作業もあるのですが、私が他の業務も担当していたということもあり、レスポンスが遅れてしまうことがあったんです。より業務を円滑にするために私が担当する業務を誰かに任せるべきだと考え、2020年の5月に津田を採用したんです。
──現在は津田様がメリービズとの窓口役を担い、業務を進めていただいています。入社した当時はどのような状況だったのでしょう。
株式会社DAQ 総務経理部 津田純子氏
津田:業務内容も整理されており「とてもやりやすいな」と感じたことを覚えています。江口から業務を引き継いだあと、スムーズに仕事を始められましたね。マニュアルも細かく記載されていましたし、大変だったという印象は全くありません。
──メリービズのスタッフとはどんなやりとりをしながら業務を進めているのでしょうか?
津田:現在は、仕訳作業の他にも振込データの作成や、従業員のシフトの入力など細かい作業もお願いしています。コミュニケーションとしては、『Slack』などを用いたオンラインコミュニケーションが中心です。そして、円滑なコミュニケーションを取れている要因の一つとして、質問シートの存在があると思います。
メリービズさん側で分からないことがあれば、質問シートに疑問点を書き込んでいただき、それを見ながら私が回答を入力するイメージですね。すぐに解決しなければならない内容に関しては『Slack』などで対応しますが、緊急性の低いものは質問シートに集約して解決していくことによって、オペレーションはどんどん磨き込まれているように思います。また、メリービズのスタッフさんもそのシートを参照しながら作業を進めてくださるので、何度も同じ回答をしなくても済むことも助かっていますね。
そして何よりありがたいのは、レスポンスが早いこと。こちらからのお願いや質問にもすぐ答えてくれるので、業務を円滑に進められますし、社外の方と仕事をしているという感覚が全くないんです。
──外部のパートナーではあるものの、同じ組織の中で共に働いているような感覚を持ってくださっているんですね。
津田:そうですね、こちらのミスを指摘していただくこともありますし、「その作業、こちらでやりますよ」と申し出てくださることもしばしば。私は経理業務だけではなく、総務も担当しているのですが、おかげさまで総務の業務や調べ物にかなりの時間を割けるようになっています。
最大の価値は、経理業務に関する豊富なノウハウを提供してくれること
──経理業務の責任者である江口様は『バーチャル経理アシスタント』を導入したメリットをどのように感じていますか?
江口:我々は週次で細かく売上高などの指標を見て、毎月経営会議を開催し、経営戦略について議論しています。ですので、経理業務にはスピードと正確さが求められるのですが、メリービズさんがいるからこそ、早さも正確性も担保できていると感じています。
また、先程津田が言っていたように、仕訳作業のような定常業務以外に多くの時間を割けるようになったことも大きいです。経営指標をまとめ、経営会議で行われる議論のベースになる資料をつくっているのが津田なのですが、そのような経営にとっても重要な業務を担当している津田の負担を減らしてもらっているという意味で、メリービズさんの貢献度はかなり高いと思っています。
そして、他社の事例など、さまざまな知見をいただけることも大きなメリット。実は私はこの会社に来るまで経理業務の経験がなかったんですよ。元は金融畑にいたこともあり、全くの門外漢ということではなかったのですが、経理業務の細かな運用に関して、この会社に入ってから勉強しました。
だからこそ、さまざまな企業の経理業務をサポートしてきたメリービズさんからアドバイスをいただけるのは、本当にありがたいことなんです。
──具体的にはどのようなアドバイスがあったのでしょうか?
江口:私たちは『マネーフォワード クラウド』を利用しているのですが、『マネーフォワード クラウド』上で振込データを作成しようとしているときに「他社ではこういったデータを、こんな風に作成していましたよ」とアドバイスをもらったんです。
これはほんの一例ですが、他社の事例も踏まえながらシステムの使い方や運用方法、仕訳作業の進め方に関して提案をしてくれる点が、『バーチャル経理アシスタント』を導入してよかったと感じる最大のポイントですね。
自分たちの力だけで業務改善を進めようとすると、どうしても視野が狭くなってしまうんですよ。そういった意味で、経理業務専門のアウトソーサーとして、豊富なノウハウを蓄積してきたメリービズさんの存在は大きい。
──江口様自身の業務内容に変化はありましたか?
江口:業務の幅は確実に広がりました。津田が入社してくれたこともありますが、現在私が経理業務に割いている時間は、週30分ほどだと思います。今期からは主力事業を管掌することになり、基幹システムのリニューアルプロジェクトを主導したのですが、そういった業務に気兼ねなく時間を割けるようになったのも、メリービズさんのおかげだと思っています。
「メリービズは『理想』を共有できるパートナー」
──導入当初から現在に至るまで、リモートで業務をサポートさせていただいています。その点に関して不便さややりにくさを感じたことはありませんか?
江口:全くありませんね。というのも、元々弊社はリモートが当たり前の環境だったんです。2016年ごろから岐阜と東京の2拠点体制で事業を展開してきましたし、離れて仕事を進めることに対して何の抵抗もありませんでした。
津田は岐阜、私は東京にいることが多いので、メリービズさんも加えると3拠点体制で経理業務を進めていることになりますが、不都合なことは全くありませんでしたよ。
──新型コロナウイルスの流行以降、リモートワークが一般的になりましたが、御社はそれ以前からリモート化に取り組まれていたのですね。
江口:メンバー全員がプロとして責任を果たしつつ、同時に自由な働き方を追求することが、弊社の方針なんですよ。一人ひとりのメンバーそれぞれが幸せを感じていなければ、個人としても会社としても大きな価値を提供できないと考えているんです。
弊社の代表自身、家族を大切にしている人なのですが、働く時間や場所に縛られて家族との時間が取れない状態は、メンバー全員とって幸せな状態ではない。何を大切にし、どんな状態が幸せなのかは人それぞれですが、働き方の制約によって「幸せな状態」を実現できないことは避けなければならない。メンバーが幸せな状態だからこそ、お客様を含めた他者を尊重することができる。そういった考え方なので、メンバーが自由に働ける環境を構築してきたんです。
たとえば、津田は仕事と家庭を両立させるために時短で勤務しています。そういった選択が当たり前にできる世の中でなくてはならないと思っているんです。
メリービズさんは「ビジネスを楽しく──人がそれぞれの得意を活かし、楽しくイキイキ働く世の中をつくります」というビジョンを掲げていますよね。実は、そのビジョンに惹かれたことも、メリービズさんを選んだ理由の一つなんです。働き方に関する考え方について、我々と近い考えを持っている会社なのではないかと。
メリービズのスタッフさんの多くはリモートで勤務していますよね?ビジョンを掲げるだけではなく、実際に「人がそれぞれの得意を活かし、楽しくイキイキ働く」を体現している。そこに魅力を感じたんです。
これからも理想を共有できるパートナーとして、さまざまなことにチャレンジしていければと思っています。