UXが分からない経営者の僕がLEAN UXのイベントに呼ばれた理由

400名以上の参加者が集まったO’Reilly Japan主催、GREEで開催された『Lean UX – リーン思考によるユーザエクスペリエンス・デザイン』刊行記念セミナーに光栄なことにパネラーとして呼ばれ、話して参りました。

IT業界で活躍する有名なデザイナーの隣に僕だけが非デザイナー。なんでこの人がいるんだろう?と思っていた方も多かったと思われます。

デザインなんて芸術家の人たちが考えることだと思った

2年ほど前は、ウェブデザインは、芸術センスがあるデザイナーがやるものだと思っていました。分かるか分からないのか、備わっているのか備わっていないのか。

そういう世界だと思っていました。

ウェブプラットフォームのプロジェクトマネージャーに指名され、ウェブサイトのデザイン改修をやることになりました。

ところが、いろんな人の話をまとめた結果のウェブデザインをもっていてもなかなかOKがもらえません。

完全に迷子、、、でもそれはセンスの問題ではなく、目的が分かっていなかった

 AさんとBさんが言うことが異なるので「落とし所」を探し、そのようなウェブデザインをしていきます。

しかし、それは承認をもらえません。何をどうやって調整すれば良いのか分からず、いろんな方の意見をきいてまわるだけの期間がありました。

デザインなんて分からないので、他の方に決めてもらおうと考えていました。

しかし、今はそれが正しくないを理解しています。デザインは目的を実現する手段である。そのため目的が何であるのかがプロジェクトマネージャーの自分にはっきりと理解出来ていませんでした。

目的を明確にして、それを実現し、本当に実現出来ているか測定する

Lean UXの詳細は、LEAN  UX ―リーン思考によるユーザエクスペリエンス・デザイン (THE LEAN SERIES) を読んで頂いて理解して頂くとして、

モデレーターを務めて頂きました

と一緒におこなわれたパネルディスカッションの内容に触れてみたいと思います。

パネルディスカッションは主に「チーム」「組織」や「文化」について話されました。Lean UXという「考え方」をどうやって根付かせていくかということに多くの方々が悩まれているようでした。

Lean Startupから派生するLean UXも根底にはLean Startupの考え方が流れています。それをデザインという分野でどのように実践していくのか。

  1. 目的を明確にする
  2. チームで目的に向かう
  3. 方向性が間違っていないかを適宜確認する
  4. 方向が間違っている場合は修正する

デザインという言葉を省き、かなり簡単に書くとこのようなことになる。

つまり、ゴールを共有し協力しながら達成していく。経理もデザインも事業開発も同じだった

結局、考え方を同じにするチームをつくり上げるのには時間がかかります。

ひとを集めてきただけではチームにならない。時間をかけてお互いをしり、信頼関係を少しずつ構築しながら、得手不得手を理解し、お互いに協力できるようになる。

チームの育成(Team Development)にはよく、形成(Forming), 対立(Storming), 統一(Norming), 機能(Performing), そして散会(Adjourning)があると言われています。各フェーズは順番に通過する必要があり、途中を飛ばすことはできない。そして新しいメンバーが加わると、再度最初の形成からはじまる。

Lean UXという考え方のもとにチームが機能するためにも、チームを育成するという過程を経ていかなければならず、ビジネス決定できる人、デザイナー、エンジニアという出身が異なる方がお互いを理解するという工程でもあります。わたしがプロジェクトマネージャーを任せたプロジェクトもAさんBさんをうまく巻き込んでチームを作り上げることが必要であったと今になってわかります。

チーム育成においては、デザインも経理も事業開発も同じです。経理でも、その事業を実際にやっている方を理解し、信頼しないと良い仕事は出来ない。

チームづくりは難しいですが、大事で、その集合体が組織や会社の文化になっていきます。一朝一夕で出来ない大切なことですね。

送るだけで経理が終わる「MerryBiz」紹介動画

工藤博樹

カナダ生まれ。カナダ、シンガポール、フランス、日本育ち。 ‘00 東京工業大学修士課程修了 ’00-08日本IBM グローバルプロジェクトのプロジェクトマネージャーを担当。’08 INSEAD MBA取得。欧州経営戦略事務所にて金融、製薬、製造業の大手企業向けに経営戦略をコンサルティング。'10年Locondo.jp立ち上げ。’11年スローガン新規事業パートナー、GREEグローバルアライアンス担当を務めた後 '12年2月にリブ株式会社で経理サービスを開始。