メリービズがつくっているものは「ソフトウェア」では無く「サービス」である

クラウド会計ソフトウェアが盛り上がるなかでメリービズはどこに位置するのか?

最近、フリー(freee)、MFクラウド会計(マネーフォワード)、やよいの青色申告オンライン(弥生)が揃い、会計・経理まわりの新しいサービスが盛り上がりを見せています。

メリービズはその中で何をするのか?何が違うのか?という質問をよく受けます。経理サービスとは?

そこで僕がメリービズで実現したいことを少し整理したいと思います。
メリービズの考えるサービスとは?by Dennis Skley

ソフトウェアでは無い、真の経理サービス

メリービズをはじめる前にロコンドという靴のウェブ通販を立ち上げています。これはアメリカのZapposというサービスにインスパイアされたサービスで、Rocket Internetが世界に展開していく中で日本ではじめたものがロコンド(locondo.jp)です。
Zapposは創業者のTony Hsiehさんが書いている 「Delivering Happiness: A Path to Profits, Passion, and Purpose」(日本語にも訳されており「顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか」という題名で発売されています)あるように、顧客を究極のレベルまで満足させることに注力したサービスです。

いくつか逸話があるので紹介すると、

Zaz Lamarr さんは寝たきりになっていたお母さんに喜んでもらうために靴を買ったが、それを試すことなくお母さんは亡くなってしまった。もちろん、靴は返却するべきだがお葬式等のバタバタで全然その手続き出来ないでいた。

靴の具合をきいたメールにそういう事情で返却が遅れるという旨をメールしたところUPS(宅配業者)が直接靴を取りにきて、更に翌日には大量のお花とカードが届いた。

Yesterday, when I came home from town, a florist delivery man was just leaving. It was a beautiful arrangement in a basket with white lilies and roses and carnations. Big and lush and fragrant. I opened the card, and it was from Zappos. I burst into tears. I’m a sucker for kindness, and if that isn’t one of the nicest things I’ve ever had happen to me, I don’t know what is.

Zapposは様々な課題にぶつかり、何回も倒産しそうになりますが、非常に強い信念を持ち続ける従業員と顧客いやファンに支えられ2009年にはついにライバルのAmazonに12億ドルで買収されます。

ロコンドに参加してそして辞めたのもこのような真のサービスとは何か?どのようにして実現するか?というところに興味があったためです。

メリービズはITを活用しています。しかし、ITサービスとは異なる、お客様が直接感じられるサービスというのを提供しようと考えています。

世の中に既にある多くのソフトウェアをまた一つ増やすのではありません。設定も操作方法も覚える必要の無い、誰でも使え、みんなを笑顔にするサービスをつくっていきます。

お客様と封筒でやりとりするのも、封筒にちょっとしたものを入れるのも、お客様に喜んで貰いたいという気持ちからきています。
だれでも利用できる経理サービス。この世の流れに逆らうようですが、パソコンが無くてもできる経理サービスを、ご年配の方でもご利用できる経理サービスをつくっていきたいです。

必要なところで必要な人が輝く

Tonyさんが本でも書いているが、CS(Customer Satisfaction顧客満足)を得るには、ES(Employee Satisfaction従業員満足)をあげることはとても効果的です。(実例を29個ほど

ここで大事になってくるのはモチベーションです。モチベーションに大きく影響してくるものとしては自己肯定感、つまり必要とされているかどうかという点です。
メリービズは、品質管理には税理士事務所で長年働いた方が全く新しい品質管理の方法を考案したり、エンジニアには業務システムを構築した方がウォーターフォールではなくアジャイルの開発思想を取り入れたり、営業経験者が営業とカスタマーサポート両方を担当したりと、今までのスキル経験を活かしつつ、新しいチャレンジもしてもらっています。

僕をはじめとする経理の素人と経理のベテランが組み合わさることで、経理の素人でも使いやすい全く新しいサービスができると信じています。

このようにして、必要な方に必要とされている役割・場所を提供して活き活きと働いて頂いています。

仕事をどこでもできる世の中に

Lynda Grattonさんがシンクタンクの活動をまとめた本、「The Shift: The Future of Work Is Already Here」(邦題 「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」)にもあるように、これからの世の中において、仕事における地理的・物理的な制約はどんどんなくなっていきます。

メリービズも200名以上(2015年1月現在)のクラウドワーカーと一緒にお仕事をしています。また一時期ほとんどのチームメンバーがリモートであった時期がありました。(メリービズが社員0名で成長できる理由:クラウドワークスを活用してみましたを是非読んでみてください。)

都心・地方の差を埋めていき、輝く人材がどこでも活躍できる世の中をつくっていきたいです。

本当に強いチームで、本当に良い「サービス」をつくっていく

メリービズは硬直した縦割りな組織ではなく、各人の強みを活かした有機的に強みが活かせる組織を目指しています。

Complementary skills(補完的なスキル)をもったチームメンバーがいることで完成され、強みを増していくチームを構築していきます。チームワークを強化するために様々な試み・施策も実施しています。仕事と直接的に関係がないこれらのアクティビティは一見非効率のようにみえますが、チームこそが全てだと考えているメリービズにおいては大事な文化です。

今後も人に寄り添ったサービスに磨きをかけていきます。今後もメリービズ、応援よろしくお願い致します。

送るだけで経理が終わる「MerryBiz」紹介動画

工藤博樹

カナダ生まれ。カナダ、シンガポール、フランス、日本育ち。 ‘00 東京工業大学修士課程修了 ’00-08日本IBM グローバルプロジェクトのプロジェクトマネージャーを担当。’08 INSEAD MBA取得。欧州経営戦略事務所にて金融、製薬、製造業の大手企業向けに経営戦略をコンサルティング。'10年Locondo.jp立ち上げ。’11年スローガン新規事業パートナー、GREEグローバルアライアンス担当を務めた後 '12年2月にリブ株式会社で経理サービスを開始。