自分を守る権利の情報がたくさん?!とても重要な給与明細の見方

給与明細の見方

給与と共に会社から渡される、給与明細。給与明細にはいろいろなことが書かれていてどこを見てよいかよくわからないという人も多いと思います。
しかし、労働日数や超過勤務の状況など自分の権利を守るうえで重要な情報が記載されています。今回は、給与についてのルール、給与明細の内容とその見方、について解説します。

給与についてのルール

給与明細の話の前に給与についてのルールを知っているでしょうか。労働基準法では、次の5つのルールを定めています。

(1)通貨払いの原則
給料日に突然、給与として米100kgを支給すると言われても困りますよね?(笑)
そのため、給与は通貨で支払わなければならないという原則です。もっとも、労働者の同意が得られれば、銀行振込等によることが認められます。給与を払う側も受ける側も便利なので、通常は銀行口座へ振り込む方法で支払われます。

(2)直接払いの原則
賃金は労働者に直接支払わなければならないという原則です。例えば、未成年だからと親に支払うことは許されません。中間搾取されないようにするためです。

(3)全額払いの原則
賃金は全額支払わなければならないという原則です。給与振込の手数料を控除することも認められません。また、積立金として天引きしたり、会社の債権を回収するため給与から勝手に天引きしたりすることは許されません。

(4)毎月1回以上の原則
賃金は毎月1回以上支払わなければならないという原則です。年俸制だからと1年分をまとめて払うことは許されず、12カ月に分割して支払わなければなりません。

(5)一定期日払いの原則
給与の支払日は毎月25日のように定まった日に支払わなければなりません。給与支払日が休日の場合には前後することは認められますが、第三金曜日のような不確定な指定は認められません。

給与明細の交付は会社の義務?

給与明細には定まった様式はなく、会社によって異なります。最近はオンライン上で給与明細を確認できるシステムを導入している会社もあります。
ちなみに、給与明細書の交付義務は、労働基準法には定めがなく、所得税法等により定められています。もし、会社から給与明細がもらえなかったとしたら、労働者は給与明細の発行を求めることができます。

給与明細の内容とその見方

給与明細の内容は会社により異なりますが、通常は、①勤務状況を表示する欄、②給与支払に関する欄、③控除する内容の欄、④支給額、で構成されています。

給与明細

簡単な給与明細は上図のようになりますが、まず抑えるべきポイントとしては、以下があります。

勤務状況の内容を確認しよう
出勤日数、欠勤日数、残業時間等に間違いがないかを確認しましょう。特に、残業時間が少なく記載されていないかは、しっかりとチェックしてください。

基本給や各種手当は正しいですか?
支給内容として基本給や各種手当の内容に間違いがないかを確認します。基本給についてはあまり間違われることはありませんが、手当については、漏れていたり間違っていたりすることもあります。きっちりと見るようにしましょう。

控除金額はあっている?
控除内容の金額については、計算が複雑なので、正しい数字がわからない人も多いでしょう。まずは、給与明細を保存しておき、前月と控除内容が同じであることを確認するようにしてください。

支給額もチェック!
最後は支給額。実際に振り込まれた金額と給与明細の支給額が違うというトラブルもあるので、明細のなかでは一番重要な箇所です。生活設計をするうえでは、額面ではなく手取額が重要になるので、毎月手取りがいくらなのかを把握し、計画的に貯蓄や投資をするように心がけると良いと思います。

まとめ

今回は、給与のルールと給与明細の内容、そして給与明細の見るべきポイントについて解説しました。何より、毎月明細をきちっと見るということが大事です。

どうせ毎月ほとんど変わらないだろうと給与明細を見ないでいると変化に気づくことができません。前月のことであれば、すぐに間違いを指摘できても、3カ月前の残業時間を覚えている人はそうはいません。

損をしないためにもしっかりと給与明細を確認するようにしましょう。

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