World Startup Report: Japan: 起業家が生まれる文化は日本にあるのか?

World Startup Report: Japan: 起業家が生まれる文化は日本にあるのか?

先日、弊社主催でWorld Startup Report:  Japanというイベントを開催しました。

World Startup Reportというプログラムを実施しているBowei Gui氏がついに日本にもきたので、それに合わせる形での開催です。

イベントでのパネルディスカッション内容は、MakeLeapsのJason Winder氏が英語日本語それぞれでまとめているので、そちらをご覧ください。前半のBowei氏が話した内容についてはまた来週くらいに書きたいと思います。

今回はWorld Startup Report: Japanを通して、個人的に考えたことを書いてみたいと思います。

 文化と起業家の量:イスラエルに学ぶ起業家精神において大事なこと

もうひとつローカルな話として、「起業家」の量というのがあります。

Bowei氏は国民の頭の良さには国による違いはほとんど無いと言っています。つまり根本的に「質」は変わらないのです。

では世界的に成功している起業家を多く排出している国とそうでない国にはどのような違いがあるのか?

起業して成功する確率は国によって多少違うでしょうが、仮にそれほど差がないとするとすればあとは起業家を目指す人の総数と何回チャレンジするかがものを言います。

日本では借り入れの際に社長の個人保証を求める悪しき習慣があり、事業に失敗した場合の再チャレンジを難しくしています。ただ、それ以外は他の国とそれほど条件も変わらず、むしろ条件として良い部分も多いです。

約18分1しか人口が無いイスラエルがなぜ有名企業、有名起業家をこれだけ多く生み出しているのかという問いに対するひとつのヒントがありました。

徴兵制度があるイスラエルでは、若くして「死」について深く考える機会が与えられます。Bowei氏がイスラエルで行ったイベントでも、「戦場で銃撃を受けていると人生における優先順位がとても素早く明確になっていくのです。自分は誰かに言われて仕事をして死にたくない。だから起業した」と銃弾で穴が合いた手を見せながら話した男性がいました。

起業家になりたい、起業したい、人生や自分の未来をもっと自分でコントロールしたい、という意志がイスラエル人を起業へと駆り立てていきます。

僅か700万人程度の人口なのに関わらず、NASDAQ上場企業が米国に次ぐ2位なのは、2,000人に一人起業するという圧倒的に起業家の数が一つ大きな要因だと考えられます。Bowei氏も”It’s a numbers game”(数が支配するゲームなんだ)と話していました。

日本でもっと「起業家精神(Entrepreneurship) 」をもった人が増えていくことを望みます。全員起業家にならなくて良いのです。ただ、大企業のなかでも新しいことに事業にチャレンジしたり、新しいサービスを利用・採用することに対して勇気をもつ人が増えて欲しいです。リスクをとること、チャレンジをすることが「当たり前」になっていくことで、起業家になる総数も増えていくと考えます。

グローバルとローカル:壁はつくれるのか?そしてその壁は確かなのか?

世の中にはThink out of the box(枠に囚われない)素晴らしいアイディアをもっている人々はたくさんいます。

自分が思いついたアイディアと同じアイディアを世界の数名思いついたと思っていて間違いないでしょう。

その時に大事なことはいかにそのアイディアを実行に移せるかの勝負になってきます。

アイディアを実行に移すにあたり、そのビジネスが世界に広げられるのか?それとも各地でかなりのローカライズが必要なのかは大事です。これは、自分のビジネスを拡大していく場合においてもそうですが、他の国のサービスを真似てつくったビジネスにおいても大事です。国によっては、文化、慣習、法律等が異なります。同じサービスをそのまま展開するのに難しさのレベルがいろいろと変わってきます。

Bowei氏がReportの中で利用している、Commodity Innovation Mapというのがあります。どの国にもあるはずのサービスが現在どのようになっているかです。検索サービス、音楽サービス、旅行サービス、などが並びます。

国によって、このCommodity Innovation Mapが完全に埋まっているものもあれば、埋まっていない場合があります。大事なのは、なぜ埋まっていないかを正しく理解することです。

もし、グローバルなサービスがうまく広まっていない場合は、そこにいる起業家にとっては大きなチャンスです。なぜならそこの市場はローカライズが相当必要だということです。

なぜ日本?

 Bowei氏が、世界中の起業家と会ったなかで非常に興味深い事実を我々に教えてくれました。

まさかケニアに世界で一番進んでいる決済サービスがあるとは思わないでしょう。(M-PesaというSMSで決済ができるサービス)

もちろん、これは現地のペイン/ニーズを強く反映したものではありますが、金融といえば先進国で発展するだろうという常識が打ち破られます。

日本人で起業家になる方も、「なぜ日本?」ということを考えて欲しいです。

そのサービスであれば実は海外のあの国の方が良いのでは?という場合があります。

 

いかがだったでしょうか?

Bowei氏との話し合いについてはこちらの記事をご覧ください。

リブ株式会社は、特にこれらのイベントで収益をあげておらず、起業家を支える環境がより良くなることを願ってやっております。今後も面白いイベントを実施していきたく、起業家の皆さんを是非サポートお願い致します!

 

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