オープンかクローズか?Coder Dojoから学ぶ

 

クローズドな世界

ベネチアガラスで有名なベネチア。独自のガラス加工技術を編み出したベネチア職人がつくるガラス工芸品は高いが値段で取引されるようになります。しかし、技術の流出を恐れたベネチア政府はガラス職人ムラノ島を閉じ込め、外部との接触がないようにします。

しかし、職人の何人かは島から逃げ出し、次第にその技術は他の現在のオランダ等、他の地域でも広まっていきます。

このような話は歴史を振り返ると幾度となく繰り返されてきました。大事な資産(技術/人材/知財/製品)が大事であればあるほど、閉じ込めておくことは不可能なのです。

オープンな世界

Coder Dojo“ってご存知ですか?

簡単に説明すると、子供がプログラミングをならうボーイ・スカウトのような活動です。

アイルランドからはじまったこちらのプログラム、今や世界60か所以上で運営されています。つい最近ニューヨークでも新しいDojoがはじまったそうです。

さて、このCoder Dojoはどれくらいやっている活動だと思いますか?

なんと10ヶ月前にアイルランドの高校生がはじめたものなんです。

James Wheltonさんは、高校在学中に自分の高校でプログラミングを教える課外活動をしていました。みるみるうちに増える参加者をみて、「これは何か出来るんじゃないか?」と思ったそうです。

古い体質であれば、ここで特許とかxx 委員会というものを組織し、全てをコントロールしようとするでしょう。

しかし、彼は使用している教材をGitHubに公開し、情報も共有しています。

これにより、新しくDojoを簡単に開始できるようになっています。結果、10カ月でこのような世界的に活動になっていき、今もDojoは次々と開かれています。

Coder Dojo Tokyoに興味がある方は:

Coder Dojo Tokyo Web Page

Coder Dojo Tokyo Facebook Page

つまり…

クローズ:何かを閉じ込めようとし、外の世界との交流を断つ

オープン:出来るだけ全てをさらけだし、外の世界と交流をする

これは勿論、企業においても同じことです。ベネチアのガラス職人の例でも見たように、有能な人材が逃げ出さないように閉じ込めようと思っても無駄なのです。それよりも、そういう有能な人材が放っておいても集まるような場所にするにはどうしたら良いのかを考えるのが大事です。

閉じ込めないまでも、外からの情報/人/刺激を受け入れない企業も実は同じことです。

良い種があまたある種のなかからもっとも適用できたもののみが残るダーウィンの「進化論」と同様に、良い技術も良い人材も、多くの入力があってこそ残るものです。なので、多くのものを受け入れない企業は「進化」を放棄していると見なせます。

勿論、ただ「オープン」であってもうまくいきません。そこに「魅力」が伴ってこそ、オープンは機能します。魅力が備わり、多くの情報/人が集まることでそこに新たな「魅力」が生まれ、「進化」することが出来ます。

多くの子会社をつくり、情報/ノウハウ/人材を閉じ込めようとしている企業は、是非考え直してもらいたいですね。「魅力」的な「オープン」な場所を目指しましょう。

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