どうやってスタートアップアイデアを得るか? ポール・グレアム Part4

どうやってスタートアップアイデアを得るか? ポール・グレアム Part4

ポール・グレアムさんのブログに11月20日に投稿された記事がとても面白いです。一番の原点である、スタートアップのアイディアについて書いてあります。この前をお読みになられていない方は、こちらもどうぞ。

 

気づき

一旦、あなたがある種の未来で生き始めると、スタートアップのアイデアに気づく方法は、欠けていると思える何かを探すことです。あなたが本当に、急速に変化するフィールドの最先端に立っているのであれば、明らかに欠けているものが存在するでしょう。明らかではないもの、それが実はスタートアップのためのアイデアであることです。スタートアップアイデアを見つけたいのであれば、「何が欠けているか」フィルターをオンにしておくだけではなく、他のすべてのフィルター、特に「これは大会社になり得るのか?」フィルターをオフにします。そのテストを行う時間は、後でいくらでもあります。しかしながら、それを最初からで考えてしまうと、多くの優れたアイデアを振るい落とすだけでなく、悪いアイデアに焦点を合わせる原因となります。

欠けているほとんどのものは、見えてくるまでにそれなりに時間がかかります。あなたの周りにあるアイデアに気づくため自分を騙さないといけないくらいでしょう。

それでも、あなたは、アイデアがそこにあることを知っています。これは、そこに答えが無いかもしれないというような課題の一つではありません。それは、技術的進歩が止まるまさにその瞬間である可能性も非常に少ないです。人々は、今後数年のうちに、「自分はXが存在する前にどうやっていたんだ?」と考えさせられるものをつくっていくことは間違いありません。

そしてこのような課題は一旦解決され、振り返ってみると、それらは燃え盛っている火ように明らかにみえるでしょう。何をすべきかは、それを見るのを通常妨げているフィルターをオフにすることです。一番強力なものは、単に、現状の世界を当たり前のものと考えることです。われわれのうち最も急進的で新しい思想を取り入れる人であっても、大抵そうしています。あらゆることに疑問を感じて立ち止まっていると、ベッドを出て玄関まで行くことができません。

しかしながら、あなたが起業アイデアを探している場合、現状を当然と考える効率性を多少犠牲にし、質問をスタートできます。どうしてあなたの受信箱は溢れているのでしょうか?あなたがたくさんのEメールを受け取っているからでしょうか?あるいは受信箱からEメールを取り出すのが難しいからでしょうか?どうしてあなたにそんなにたくさんのEメールが送られてくるのですか?あなたにEメールを送信することで、どんな問題を解決しようとしているのでしょう?課題を解決するより良い方法はありませんか?またどうしてあなたは受信箱を空にできないのでしょうか?どうして読んだ後も削除しないでおいておくのでしょうか?受信箱は最適なツールでしょうか?

あなたをいらいらさせる事柄に、特別な注意を払いましょう。現状を当然と考える利点は、人生を(部分的に)より効率的にするだけではなく、人生をより我慢できるようになります。もしあなたが今手に入っていないが今後50年で手に入れるものすべてについて知っていれば、タイムマシーンで現在から50年前に送られた人のように、今の生活を窮屈に感じるでしょう。何かがあなたをいらつかせるなら、それはあなたが未来に生きているからでしょう。

あなたがいい感じの課題を見つけたとき、おそらく、少なくとも自分に明確に説明できるはずです。われわれがViawebを始めたとき、オンラインストアのすべてが、ウェブデザイナーが個々のHTMLページを作成するという、手作りでつくられました。プログラマーであるわれわれにとって、これらのサイトがソフトウエアによって生み出されなければならないのは明確でした。

つまり、奇妙なことですが、スタートアップのアイデアを思いつくということは、明確なものが見えるかどうかという問題なのです。それは、このプロセスがどれだけ奇妙であるかを物語っています。明確なんだが、未だ見たことのないものを見ようとしています。

ここで必要なことは、自分自身の心を解きほぐすことです。そのため、課題に対し、座ってアイデアをひねり出すという、真っ正面からの攻撃を仕掛けすぎないことが良いかもしれません。最善策は、欠けているものを探し続けるというバックグラウンドプロセスを動かし続けることかもしれません。主に好奇心により突き動かされる難しい課題に取り組み、そして第二の自分に肩越しから観察してもらい、ギャップや異常を記録します。

自分に時間を与えましょう。あなたがあなたの心を準備された状態にする速度はコントロールできますが、アイデアをスパークさせる刺激をコントロールすることは難しいです。もしビル・ゲイツやポール・アレンがスタートアップアイデアを思いつく時間を自身で1か月に制約していたとして、彼らがAltairの前の一月を選択した場合、何ができていたでしょう。彼らは、おそらく、より見込みの薄いアイデアを検討していたでしょう。ドゥリュー・ヒューストンは、Dropboxの前に、より見込みの薄いアイデア、一つのSAT準備のスタートアップを検討していました。しかしながらDropboxのほうが、絶対的な印象と彼のスキルにマッチしている点から、はるかに優れたアイデアでした。

自分自身をアイデアに気づけるように導く良い方法は、イケていると思えるプロジェクトに取り組むことです。そうすれば、欠けていることを自然につくるでしょう。既に存在する何かをつくるのは、面白そうには思えないでしょう。

起業アイデアをひねり出そうとすると、ろくでもないアイデアを生みだすのと同じように、「おもちゃ」として却下されるようなことに取り組んでいた方が、よく優れたアイデアを生み出します。おもちゃとして扱われる場合、それは、重要性を除く、アイデアが必要とするすべてを持ち合わせていることを意味しています。それがイケていればユーザーはそれに夢中になる、重要性は特に問題にはなりません。でも、もしあなたが未来に生き、ユーザーを夢中にさせる何かイケているものを作り出す場合、よそ者が思うより大事でしょう。マクロコンピューターは、AppleやMicrosoftがそれに取り組みだしたとき、おもちゃのようでした。私はこの時代を思い出すくらいの歳です。自分でマイクロコンピューターを持っている人達の呼び方は「愛好家」でした。BackRubは、とるに足らないサイエンスプロジェクトのように考えられていました。Facebookは、単に大学生がお互いをストーキングするための手段でした。

YCでは、フォーラムの知ったかぶりがたわいもないとして却下することが想像できる何かに取り組む起業に出会ったとき、私たちはワクワクします。

長期的展望が許される場合(そして間違いなくそうせずにはいられないでしょう)、「未来を生き、欠けているものをつくる」を、さらに良くできます。

未来に生き、面白そうに思えることをつくる。

Part 4いかがでした?

お読み頂いてありがとうございます。

つづき → どうやってスタートアップアイデアを得るか? ポール・グレアム Part5

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元の記事  Paul Graham “How To Get Startup Ideas

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