価値創造とは?一流シェフからのメッセージ

 価値創造とは?一流シェフからのメッセージ

大学生の時代にエル・トゥーラ (El Toula) という南青山にあるイタリア料理屋でウェイターをしていました。残念ながら閉店してしまいましたが、当時は日本1,2を争うような名店でした。エル・トゥーラの当時のシェフであった萩原さんはテレビ番組「料理の鉄人」にも登場し、鉄人に勝ったこともある数少ない一流のシェフです。

そこでのまかないが面白かったです。イタリア料理は滅多に出てきません。みんな勉強のためにあちこちのイタリア料理を食べ歩き、仕事でもイタリア料理を作っているのでイタリア料理には飽きている部分があります。カレーが出たり、和食が出たり。

ある日、おでんを食べようということになりました。萩原さんの下で働いていた天野さんが主にまかないを用意して下さるのですが、この日もおでんを用意して下さいました。

「ちくわぶが無かったので、つくりました..」

手作りのちくわぶがまかないで頂けました。勿論天野さんはプロのシェフです。イタリア料理だけでなく、中華でも、和食でも何でもつくれてしまうのです。でも、ちくわぶが無かったという理由でちくわぶをあっさりつくってしまうなんて。当時の自分には衝撃的でした。(そして関西で育った自分は「ちくわぶ」を初めて知りました)

ちょっと前置きが長くなりましたが、ではどんな人が一流のシェフなのか?

一流のシェフはレシピを隠そうとしないそうです。そんなものはいつでも作れるのです。レシピを見せないでも、料理を食べれば、そこそこの料理人(失礼)であればその料理は作れてしまうのです。

一流シェフは、二流シェフと何が違うのか?

それはそのレストランの文化を引き継ぎ、ある材料で、新しい、斬新なレシピを次々に生み出せる能力なのです。

二流のシェフはメニューを真似て、美味しい料理が作れる。(勿論、これだけでも凄いんですが。)

能力が大事であるため、レシピはそれほど大事でないのです。それを真似て同じものを作ったところで真似たということは料理人の間ではみんな知っています。真似た料理人はいつまでも二流だと思われてしまいます。

オープンにサービスを提供し、ファンを増やしていく。これこそが「価値創造」なのです。

ビジネスにおいて

南米においては、楽曲のデジタルコンテンツは無料で配布しているミュージシャンが出ています。

これは、ファンを増やし、ライブなどのイベントで儲けようというモデルです。

新しい価値を生み出すエンジンに価値があるのか、成果物に価値があるのか。

どちらが大事かは明らかです。どうやって儲けるかは考える必要がありますが。

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