イノベーションのジレンマ:続き

前にセス・ゴーディンの記事に対するあとがきに対してコメントを頂きました。

まだ読まれていない方はこちらをどうぞ。

開発者必見!イノベーションのジレンマ:革新的な製品が持つ宿命とは?

イノベーションを連続で生み出すために「企業」として必要な要素

最近、国内の製造業が元気がない大きな原因には円高は間違いなくあるのですが、それでもお客さまに熱狂的に支持される製品がなかなか出てこないように見えます。既存の製品に対する改良(場合によっては不必要な改良)が多いように見えます。

革命的な製品を今まで出してきたそうした企業に何が必要なのかを考えてみました。

折りも、ちょうど「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」を読んでいました。ここに革新的な企業であり続けるためのヒントが多く含まれていると感じました。

オープンイノベーション

Not Invented syndromeというのがあります。つまり自社内で研究されたもの、開発されたもの以外は受け入れない、または受け入れるのに抵抗する考え方や体質を意味しています。

それと対局ににあるのが「オープン・イノベーション」です。

プロジェクトの実行に外のリソースをどんどん巻き込んでいくというものです。魅力的なプロジェクトであれば、それに参加したいと思う人は多く集まるはずです。「MAKERS」ではローカルモーターズという企業が自分の車を作りたいと思う人を集めて、車のデザインから必要なパーツのリストまでを揃えた例が載っています。

ソフトウェアだと、オープンソース、ハードウェアだとオープンハードウェア、仕様を公開することで知恵を集めやすくしているのもこの流れ沿うところだと理解しています。

オープンオーガナイゼーション

「MAKERS」の中で

サン・マイクロシステムズの共同創業者、ビル・ジョイが1990年のインタビューでポロリと漏らした言葉(中略)「いちばん優秀な奴はたいていよそにいる」という彼の言葉は、いまでは「ビル・ジョイの法則」として知られている。

ということが書かれている。これは、地理的、金銭的、採用方法の限界で、その分野の最高の人材を常に集めることは不可能であることを言っています。

オープンオーガナイゼーションは、コミュニティーをベースにしており、ファンであり、卓越した技術の持ち主が好きで参加しているコミュニティで活動を続けていくうちに徐々に企業活動に参加するというものです。

オープンテスト

 この言葉は「MAKERS」では登場してこないが、この考え方が一番大事であると考えています。

「MAKERS」では資金調達の方法としてクラウドファンディングを紹介しています。Kickstarter等で、みんなが欲しがっていた商品開発プロジェクトを掲載し、製造も販売もしていないうちから1万個の製品へ注文がくるという例があがっています。

企業にとって一番してはいけないことは、世の中に必要とされていないモノやサービスをつくってしまうことです。これは完全な無駄になります。

実はクラウドファンディングは資金調達としての機能だけではなく、ニーズテストとしてのツールとしても非常に有効なのです。つまりお金が集まらないプロジェクトは誰にも支持されていない訳です。この商品を無理につくっても売れません。(少なくても一般消費者向けには)

工場をもたない、R&D組織をもたない、新しい製造のカタチをもつ企業がどんどん誕生しているなかで日本の製造業も早く対応して欲しいですね。

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