日本のFinTechのこれからは?

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英国や米国では多くの企業が成功を収めているFinTech。日本でも決済や会計などのサービスが広がりつつあり、今後が期待されています。今、日本ではどんなFinTechが生まれているのでしょうか? また、今後のさらなる普及のためには何が必要なのでしょうか? 日本のFinTechの現状と、今後期待されることについてご紹介します。

日本で注目されているFinTechサービス

2015年現在、日本で広く使われているFinTechのサービスには、決済や資産管理、会計、融資や投資に関するものがあります。以下に各ジャンルの概要と主なサービスをご紹介します。

幅広いシーンでカード払いを可能にした決済サービス

決済サービスには、CoineySPIKEWeb Payといったサービスがあります。Coineyの場合、専用のリーダーをスマートフォンやタブレットに接続することでクレジットカード決済が可能になり、さらに決済の履歴はクラウドに保管され、管理できます。また、Web Payはウェブサービスでの支払いに特化した開発者が利用しやすい仕組みになっています。それぞれのニーズに合わせて柔軟に利用でき、カード払いを可能にすることで顧客の利便性を高められることが、店舗運営者や販売者に支持されているようです。

家計簿をシンプルにした資産管理サービス

個人の資産を管理するサービスでは、家計簿アプリのZaimDr.Walletマネーフォワードなどが広く使われています。どのサービスも、面倒な家計簿の管理を、「スマホでレシートを撮影するだけ」というシンプルな方法で可能にした便利さと分かりやすさが最大のメリットでしょう。さらに収支データをグラフ化することや銀行口座、電子マネーなどからの支出も管理できるなど、ユーザーのニーズに応える多くの機能を搭載しています。

会計業務のクラウドサービス

中小企業や個人事業主の会計管理を簡単にするサービスは、日本国内のFinTechとしてなじみのあるものでしょう。レシートを郵送するだけで会計データの作成が可能なメリービズのサービスもその1つです。また、クラウド会計ソフトのfreeeや請求書作成サービスのMisocaなどもよく利用されています。これらのサービスを使うことで本来の業務に専念したり、人件費を削減したりできることは、小規模事業の経営者にとっては大きなメリットとなっています。

融資・投資の選択肢を広げるサービス

ネット上で「お金を借りたい人(融資を募集している人・企業)」と「お金を貸したい人(投資家)」を結びつけるソーシャルレンディングの分野のFinTechには、AQUSHmaneoなどがあります。投資家が簡単に投資先を探せることに加えて、借り手にとっては資金調達のチャンスが増えることがメリットです。また、個人投資のためのサービスである「お金のデザイン」は、国内外5,000銘柄にアクセスでき、資産運用の選択肢を広げています。

日本のFinTechがもっと伸びるためには?

ここまでご紹介したように、日本国内でも多くのFinTechのサービスが生まれています。ただ、英国や米国に比べるとまだ普及が進んでいないことも事実なのです。今後、日本のFinTech市場がより伸びていくためには、何が必要なのでしょうか?

そもそも、金融ビジネスへの参入障壁は他業界よりも高いと言われています。これは日本だけでなく、世界のどの国でも同じです。規制が厳しい、資金(資本金)が多く必要、ユーザーの信頼を勝ち得るのにスタートアップだと難しいなどの理由が挙げられます。日本で、これらの障壁を超えるためには、FinTechのスタートアップ企業が頑張るだけでなく、政府や金融機関、大手企業がそれぞれの立場からFinTechを支援する必要があるでしょう。

イギリスでは政府がFintechスタートアップ企業を積極的に推進しており、「スタートアップを育てること」「彼らがIPOできるような環境を整えていくこと」といった取り組みをうたっています。また、金融大手やVC(ベンチャーキャピタル)なども積極的にFinTechに投資をしているようです。

また、あるカンファレンスでは、日本のFinTech市場が伸びていくために必要なこととして、次のようなことが言われていました。日本の銀行が「海外・国内のFinTechサービスは顧客の問題解決をしているか」をしっかりと見極めること、そして国内のFinTech企業も海外の事例をしっかりとキャッチし、日本でのニーズがあるかを考えチャンレジしていくこと。政府や金融機関など、大きなものを相手にしなければならないからこそ、顧客視点が大切なのかもしれませんね。

2015年は日本のFinTechにとって重要な一年となるか?

2月に「楽天金融カンファレンス2015」が開催、2月〜6月には「三菱東京UFJ銀行 Fintech Challenge 2015」という、サービスのアイデアを募集するコンテストが開催されています。大手企業や大手金融期間がFinTechに積極的な姿勢をみせてきたということから考えても、2015年はFinTechにとって躍進の年になりそうです。

また、2014年10月から開催しているFinTech Meetupも、4月で第4回目を迎え、ますます盛り上がっています。

世界的にみても、これからますます注目されていくであろうFinTech。送金サービスやカードの不正利用監視など、海外には日本にないサービスがたくさんあります。すでにある日本国内のFinTechサービスがどのような進化をとげるか、また、どのような新たなサービスが誕生するか、是非ご注目ください。

参考:

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