経営の違い:全員サッカー vs.  フォーメーションサッカー

By: Steven Depolo

 経営の違い:全員サッカー vs.  フォーメーションサッカー

藤田晋 サイバーエージェント社長のインタビュー記事を読み、なるほどと思いました。

日本の伝統的な経営がよく理解出来た気がしました。

 

日本の伝統的な経営

ここでいう「日本の伝統的な経営」を実施している会社は「総合職」というので新入社員を多く雇用します。中途も必要に応じて雇用しますが、主な雇用方法は新卒採用です。

新入社員は社内の人事部や管理職の意向でそれぞれの部に配属されます。営業になる方もいれば、マーケティングになる方もいます。

数年すると配属が代わり、営業だった方が今度はマーケティングだったり経理だったりと異動になります。

キャリアパスとしては「ジェネラリスト」を育て、社内文化と政治をよく理解して、上手いことやってよ、ということを期待されます。

グローバル企業での経営

グローバル企業では、「マーケター」、「営業」と職種で募集します。しかも経験年数や、求められている経験もかなり具体的です。

ジョンソン・エンド・ジョンソンでの採用ページをみてみると、

シニア・ブランド・マネージャー

概要

  • プロフェショナルマーケティングチームに加わり、オーラルケア(リステリン)または、禁煙(ニコレット)のいずれかを担当します。

(中略)

ロールおよび責任

  • 担当ブランドのマーケティング戦略(1−3年)の立案および実装を通して、売上およびマーケットシェアの拡大に貢献すること
  • (中略)

必要条件

  • プロフェショナルブランド戦略の牽引と卓越した実装
  • 以下略
参考:ジョンソン・エンド・ジョンソンの求人: http://jobs.jnj.com/

このようにかなり具体的な求人になっております。マーケティングをやっていれば、自分がこれは出来るか出来ないか判断できるような内容になっています。

全員サッカー vs. フォーメーションサッカー

日本の伝統的な経営とグローバル企業の経営の人事戦略をサッカーに例えると分かりやいです。

日本の伝統的な経営における人事戦略はフォーワードもディフェンスしろ、とにかく全員でなんとかしろという全員サッカーに思えます。

良さとしては指揮官もプレイヤーも全て現場にいるところで局地戦では強いのかもしれません。ゴール前でなんとか点を防ぐにはいいかもしれません。

 

グローバル企業の経営における人事戦略は、フォワードはとにかく攻撃、しかも決まった試合の組立を意識したフォワードを配置しているような戦略です。

得点するための試合運びを全員がイメージ出来ており、それぞれの役割を確実にこなしていきます。逆に想定外な事態には弱いかもしれません。

 

局地戦に強いことは短時間においては良いかもしれませんが、長時間としての戦い方としてはあまり効率的では無いのかも知れません。

現在の日本大企業の生い立ちを考えると専門性を極めるという組織を作りにくかったという時代背景もあるかもしれないのですが、そろそろフォーメーションサッカーを正しく理解した会社が増えてくると良いなと思いました。

 

 

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