株主資本等変動計算書

株主総会の写真

株主資本等変動計算書は、従来の利益処分計算書のことです。

Statements of Shareholders’ EquityからSSと略します。

商法から会社法へ企業の会計に関する規定が変更になった際に、名称と内容が変わりました。

利益処分はかつて、株主総会で会社の所有者である株主のみが実行できました。

しかし、会社法では一部の利益処分については取締役会による決定も認められるようになりました。

そのため、純資産の内容を開示する決算書として、新たに登場しました。

株主資本等変動計算書の例。

株主資本等変動計算書の基本的な記載は上記のようになっています。

注目すべきは利益剰余金の変動で、前期末の金額に当期の配当35百万円をマイナスして、当期利益15百万円を足して、当期末残高を20百万円と計算しています。

利益の内、いくらを社外に流出して、いくら当期利益として計上されたたがわかるようになっています。

上表の当期純利益15百万円は損益計算書の金額と一致します。

また、資本金350百万円、資本剰余金30百万円、利益剰余金20百万円、純資産合計400百万円の金額は貸借対照表の金額と一致します。

つまり、ストックを計算した貸借対照表と、フローを計算でした損益計算書をつなぐ役割を果たしているのが、株主資本等変動計算書と言えます。

この関係を会計上クリーンサープラス関係といい損益計算書で計算される最終利益(純利益)と、貸借対照表上の純資産の増減が一致することを指します。

(日本では一部の項目が損益計算書を通さずに貸借対照表の純資産の部に計上されるため、完全には一致しません。)

株主資本項目以外にも、該当があれば、価換算差額等や新株予約権の項目を授けて、有価証券や土地、為替の変動や、自社の発行する新株予約権の状況を示すこともあります。

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