投資活動によるキャッシュフロー:本業以外の儲けがわかります

投資キャッシュフローとは?

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By: Dick Johnson

営業サイクルを維持拡張するために必要な設備投資(キャッシュの減少)や資産の売却(キャッシュの増加)、有価証券の投資の流れを記載する区分です。

設立間もない会社では、本業に投下するための資金が必要になるため、固定資産の購入によりマイナスになる傾向があります。

一方でいわゆる成熟企業では、本業の利益を投資に回して本業より多額のキャッシュを生み出しているケースがあります。

したがって、営業が順調な成長会社ほど投資活動によるキャッシュフローがマイナスとなる傾向があります。

投資活動によるキャッシュフローの見方

投資活動のキャッシュフローの見方は営業活動のキャッシュフローと違い、想像力を働かせる必要があります。以下、例を記載します。

  1. 設備投資が必要な会社なのに設備投資が例年より少ない場合、つまりスクラップアンドビルドの典型とも言えるコンビニエンスストアの設備投資が減っている場合等は、投資資金が減って財務の体力が落ちているのでは?と想像できます。
  2. 有価証券の売買が多い会社は本業の利益を投資している可能性が高いです。(一部、ヘッジに使用している可能性もありますが。)投資は本業とは異なり、暴落のリスクがどこまで考慮されているかわかりません。そのため、損益計算書の有価証券関連損益の項目を見て、利益が出ているのか確認してみるといいかもしれません。
  3. 資産の売却が多い会社は要注意です。手元資金繰りに困っている可能性があります。営業活動のキャッシュフローがマイナスの場合などは資産を売る以外の方法がないため、已む無く売っている可能性もあります。

投資活動によるキャッシュフローの重要性

以上のように、投資活動によるキャッシュフロー項目は企業の投資への姿勢や、資金繰り倒産リスクが顕著に表れる項目です。

営業活動のキャッシュフローと共に毎期追っていくことにより、企業の成長及び、資金繰り倒産の兆候を見出すことができます。

また、現事業を維持していくのか、新規事業に投資するのか、有価証券等に投資するのかの企業の戦略、つまり現経営陣の経営戦略が浮き彫りになる区分とも言えます。

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