負債:銀行は困った時に助けてくれる?

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By: ehnmark

負債とは、借入金や買掛金などで期限が到来したら、支払わないといけない金銭債務がまず思いつくことかと思います。

その他に会計上では、将来の資産の減少が予想されているものも含まれます。

退職給付引当金や、賞与引当金が当てはまります。

法律上の債務である借入金等の他に会計上の負債を認識するのは、次期以降に会社に経済的負担をかける可能性が高いため、原因となっている事象の発生した期間に負債を認識するのです。

退職金を支払うのは30年後ですが、毎期の積み上げで退職金の額が増額する例を考えてみて下さい。

将来お支払いする額のうち、当期までに確定している額がわかった方が正確に会社の財政状態を示していますよね。

負債の種類(流動負債、固定負債)

負債は貸借対照表上、上から流動負債、固定負債に分類して記載します。

一年以内に期限が到来するものと、正常な営業循環で発生したものが流動負債となります。その他が固定負債です。

流動負債

取引先に支払う支払手形、買掛金、未払金等が流動負債となります。

流動負債と流動資産のうち、営業に関する金額を対比してみると企業の交渉力がわかることがあります。一般的な企業は翌月払いとか、翌月請求書で2ヶ月後払いと決まっていますが、早く現金は受け取りたいし、支払いは遅いほうが嬉しいと思うケースが多いです。そこで、支払手形や買掛金が大きく、受取手形や売掛金の方が小さいと自社のペースで資金繰りができていると判断できます。取引先との関係で、支払いを早く実施して、良好な関係を築いているケースもあるので、一概には判断できませんが、自社にお金を残したい場合は、支払いを遅らせるのが基本となります。

固定負債

期限が一年を超えて到来する社債や長期借入金、退職給付引当金が含まれます。

基本的には固定資産に該当する金額は固定負債か資本金でまかなうため、長期借入金に相当する金額で商品を購入している場合は短期借入金に切り替えるのが得策です。

銀行借入があると銀行は助けてくれるのか?

負債のうち銀行借入を利用するかはよく考えた方がいい論点の一つです。

銀行と取引しておけば、いざ困ったときに銀行が助けてくれるという人がいます。確かに、相談に乗ってくれて、経営指導をしてくれる銀行さんもいるかもしれません。

しかし、銀行に払う利子分を払えば、コンサルティング会社が経営の相談には応じてくれます。本当に危ない場合は、銀行も融資に応じてくれません。そのため、必要な額を適時に借りて、収益弁済できる余裕があるうちは資本の一部として借り換えを繰り返し、利息交渉するのが得策でしょう。銀行をうまく利用し、資金繰りが悪化した場合は短期で借りてすぐ返す、会社の景気がいい時は借入を増加して営業を拡大し、景気の悪化と共に借入を縮小させ保守的な経営をするといった形で対応する必要があります。

唯々諾々と利息を払うのではなく、資金繰りを把握して、負債管理に努めると年間何十、何百万円といった差額が出ます。

売上を拡大するより改善の余地がありそうですね。

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