発生主義について

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By: Jo Jakeman

企業の期間損益を正確に把握するために発生主義が必要になります。この発生主義とはなんでしょうか。

定義は「発生主義とは、費用と収益が発生した時点で計上するという会計原則のこと。」とあります。

簡単に説明すると、未払費用や、前受収益等を調整して下さいということです。

現金収支のみで期間損益を計上しようとする正確な期間損益が計算されません。

企業毎に現金収受のタイミングは異なるからです。

そこで、経済取引の発生の事実に着目して会計上の収益・費用を計上するのです。

具体的な例で検証します。

【例1】

2年間のスポーツジムの使用契約を20万円で行い、初めに代金を受け取った場合、スポーツジム側は1年目の売上にいくら計上しますか。

現金収支計算ですと、現金受取額の20万円となります。

一方で発生主義ですと1年目の売上は10万円となります。

2年目分の10万円は前受収益として、繰越処理を行います。

さらに、長期で使用する固定資産の費用配分(減価償却)についても発生主義で考える必要があります。

【例2】

運送業を企業して1年目に500万円のトラックを購入しました。

売上は300万円でその他の経費を考えない場合、現金収支計算ではこの企業の損益は200万円の赤字となってしまいます。

発生主義で考え直すと、500万円で購入したトラックは10年使用予定なので、50万円(500万円÷10年)を1年目の費用として減価償却費として処理します。

すると250万円の黒字となります。

【例1】,【例2】のどちらを見ても、企業の成績としては、現金収支計算より発生主義の方が正確に計算されていることがわかると思います。

でも実際に現金があるかないかとは別問題ではないかとの心配もごもっともです。

発生主義は机上の正確な利益を出す計算方法といえるでしょう。

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