現代企業会計の前提

会計の種類はいくつかあって、国家の会計(公会計)、家の会計(家計)、企業の会計(企業会計)、その他特殊なものでは病院会計等があります。しかし、そんなに特殊な読者は少ないと思いますので、まずは企業会計のことをこのブログでは書いていきたいと思います。

まず、現代の企業会計には前提となっている2つの事項があります。

  • 発生主義
  • 継続企業の原則

これらを理解するには遡って会計の歴史を一読するのが早いです。

ちょっと長いですが、お酒の席での薀蓄にも使えますのでご覧下さい。

現代の会計に至るまで

「近代複式簿記の父」ルカ・パチオリ(1445年頃~1514年)

会計の歴史は、貨幣経済の発達と共に成長してきました。

古くは、古代エジプトの徴税された物品の管理から記録されています。

その後もいわゆるお小遣帳のような、現物管理や現金出納帳での管理が主流でした。

16~17世紀、オランダ東インド会社など大規模な組織の設立もあり簿記の研究がどんどん発達しました。

資金を集めて船を出航させ、帰港したら財産を出資に応じて分配する形式が取られました。

正確な財産計算が求められ、現金出納帳から財産目録のような形で発展が進みました。

18世紀には産業革命が起こり、長期間使用する機械を購入するための資金集めに企業は会計を利用することとなります。

航海の際は、成功して帰ってきたら、財産分配すれば良かったのですが、製品を作成して、固定資産に投資した分をどのように回収すればいいのか、これまでの会計では対応できなくなりました。

そこで、定期的な利益の配当を求める株主達を納得させる必要が出てきました。

この問題を解決するには、時間がたつにつれて目減りしていく固定資産の価値と分配できる利益がわかるような、合理的な方法が必要でした。

そのため、経営者達には複式簿記で記録された会社の財産状況や活動の成果を、定期的に財務諸表にまとめ、それを株主達に報告しなければならなくなったのです。

このため、期間損益計算の必要性から発生主義が、来期も継続して企業があるという前提から継続企業の前提が必要となりました。

それぞれの詳細な説明は次回以降!

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